2017.04.23
[コンサルの視点から]
先月「第7回人を大切にする会社大賞」の授賞式に参加しました。
少し遅くなったお話で失礼します。
同賞は、坂本光司教授(法政大学・大学院政策創造研究科)が提唱し
ベストセラーにもなった著書『日本でいちばん大切にしたい会社』が起点となっています。
同書では企業経営とは「社員とその家族」「社外社員とその家族」「現在顧客と未来顧客」
「地域社会・地域住民」「株主・出資者」の五人を幸せにすることが一貫して述べられています。
それを見事に実践して、かつ経営成績も優秀な会社を表彰するのが同賞です。
受賞されたどの企業様も素晴らしい企業であるのですが、
そのなかでひときわ印象的だった会社がありました。
福島県福島市に本社があるアポロガス様です。
表彰式で同社の社長 兼 元気エネルギー供給本部長の篠木 雄司様は、
移動入社式という横断幕を持った若い人と表彰式のステージに入ってこられました。
何が始まるのだろうと思っていたら、
「ここにいるものは、当社の4月からの新入社員です。
このようなステージにあがり
これほど大勢の人から祝福されることは、まずありません。
どうぞ「おめでとう」と声をかけてやってください!」とお話されました。
心温まるお話に、700人以上の参加者が全員で「おめでとう」と声をかけ、大きな拍手がおこりました。
新入社員にとってはとても嬉しかったことと思います。
また私たち参加者にとっても、感動的な、印象的な授賞式でした。
「人を大切にする」ということの方法は様々です。
思いだけでなく、具現化と継続が重要です。
アポロガス様では篠木社長様の思いと、具体的なアイデアと実行力が
社員も、周囲の方たちをもひきつけているのだろうと感じます。
何事も実行して、形にしていくからこそ、人も動く。
そこに貫かれた思い、理念があるので、動くことができる。
とても素敵な時間に立ち会えたことは幸せでした。