区切りを小さくするとユニークになる

2017.05.25

[事業計画・経営計画] 

小さな地域での違い

「噂のケンミンSHOW」(日本テレビ)というテレビ番組はご存知でしょうか。

 
日本は狭いながらも、都道府県ごとに生活習慣や食文化が違います。
その違いを調べて見せることで、自分たちの地域との違いを知り
そのユニークさを楽しむという番組です。

 
例えとして、埼玉県行田市に「ゼリーフライ」というB級グルメがあり、
それは他の地域にはないと、行田市の街行く人に伝えると
「えー、それは知らなかった」とか「信じられない」
というような声が必ず上がります。
 (「ゼリーフライ」は例えとして出しているので、

  番組で実際に取り上げられているかはわかりません。)

 
行田市に隣接する熊谷市出身の私でさえ、
「ゼリーフライ」は知りませんでした。
外部から見てみないと、そのユニークさは認識できないのです。

隣接する自治体単位、小さな地域でさえ違いがあることは

とても面白いと思います。

 

「比較優位性」は気が引ける?

さて、企業・経営のことで考えてみましょう。

 
融資や補助金などの事業計画書、経営革新計画や経営力向上計画など
外部に自らの事業、あるいは技術や商品、サービスなどをアピールする場合、
「比較優位性」、あるいは「差別化できること」「アピールポイント」
などという項目で記載することがあります。

 

「比較」はわかるけれど「優位」となると

途端に気が引けてくるというイメージなのでしょうか。

計画書策定をお手伝いしているときに、経営者の方は

「特に無い」とか「よくわからない」とおっしゃることが多いのです。

 
しかし、いろいろとお話をお伺いしていくと
「実は、この製品のこの部分は、他と違って・・・・」とか
「うちのサービスは他と比較すると、〇〇%くらい効果がある」
というような、優位性が明確になるお話が、ポンポン、と出てくることが多いのです。

 

比較優位性が見えてくる理由

それはどうしてでしょうか? 

大きく2つの理由があります。

 
一つは外からの視点。

第三者が入ることで、外から見る視点を経営者と一緒に共有できるからです。

 

二つめの理由は、比較する部分を細かく区切っていくからです。

 
会社や企業単位、事業単位では大きな区別ができにくくても
製品・商品単位や、手順、製法、あるいは社内環境など
小さく区切るから、ユニークな点や差別化できている点や優位性が見えてきます。

  
「比較優位性」はとても難しいことではありません。  
あなたの会社でも、独自の「比較優位性」を見出してください。