言語化すること

2017.08.18

[コンサルの視点から] 

名前がわからなかったばかりに・・・

右の写真は私のアクセサリーです。IMG_5144
ネックレスの上に置いたのが「ショートナー」といい、ネックレスと短くしたり、アレンジして使うツール(道具)です。

 

なぜ、この写真をここに掲載したか。

私事ですが「ショートナー」というツールの名前を知らなかったがゆえに、ずいぶん遠まわりしてしまったこと、それをお伝えしたかったからです。

 

4,5年前に、この写真のネックレスを購入したときに、ショートナーが付いていました。
しかし、使ううちにショートナーの留め金が壊れてしまったため、ネックレスを使えないという状態が2年ほど続きました。

その間、アクセサリーショップなどを回ったのですが見つかりませんでした。
ツール名がわからないので、「名前がわからないのですが、ネックレスを2連にして使う、小さなリング状のものを探しています。」などと、指で形を作って伝えていました。
それでは伝わらなかったのでしょう。
店員も「わからない」「ありません」としか答えてくれません。

「何ていう道具なんでしょうかねえ?」と尋ねても、どの方も教えてくれませんでした。

名称がわからないので、ネット通販で探すことすらできなかったのです。

 

ところが、2週間ほど前、大手手芸用品店に行ったときのこと。ダメモトで、アクセサー部品売場の比較的年配の店員に尋ねたところ
「それは、ショートナーですね」
という答えが返ってきて、初めて「ショートナー」という名前があることを知った次第です。

残念なことにその店舗には「ショートナー」の在庫が無く購入できませんでしたが、早速通販で購入することができました。
言葉を知っていたら、こんなに回り道はしていなかったでしょう。

 

言語化できないと、認識できないこと

実は、言葉になっていないから、伝えられなかったことは多々あります。

例えば、「セクハラ(セクシャル・ハラスメント)」という言葉。あまり良くない例ですが。。

ここ20年ほどで使われるようになった言葉です。

以前も「セクハラ」状態はあったのでしょうが、言葉になっていないがゆえに社会問題化していなかったようです。

 

翻って、身の回りで、経営でこのようなことが発生しているのではないでしょうか?
言葉にしていないと、相手には伝わりません。
言葉にしていないのに、相手が斟酌してくれる「忖度(そんたく)」なんて都合の良いことは、経営では起こりませんからね。

私の仕事は、経営者と企業の課題を「言語化」「見える化」していくことです。
そうすることで、初めて共通認識ができます。

課題そのもの、大きさ、何が問題なのかわかります。そのまま、放っておいたらどんなリスクがあるのか。今どんな解決策を打たなければならないのか、どうやって解決するのか。

言葉にしていくことから、始まります。

 

 

あなたのモヤモヤした経営の問題をぜひお聞かせください。
2,000人以上の経営者・起業家の問題点を聴いて、「言語化」「見える化」することで、その解決を支援してまいりました。
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