「おもてなし」の製造業を目指して

2017.09.23

[コンサルの視点から] 

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 先日、異業種交流会シフト21の視察研修会で、沢根スプリング株式会社(静岡県浜松市)を訪問しました。 

 

 経営理念、経営計画書と「考え・作り・売る」の方針のもと、世界最速工場として”製造小売業”を目指していらっしゃいます。そのため製造業ではあるものの、”サービス”ではなく”おもてなし”ができること、というお話が印象的でした。

 

 一般的には、製造業は生産性を高めるために、マニュアルや手順書通りに、決められたことを決められたとおりに行うことを良しとしてきました。

 それは生産性を高めるために必要なことでありますが、大量生産の産物でもあると同社社長の沢根孝佳氏は言います。顧客に対して、要求仕様のものを、納期どうりに納めることはサービスとして当たり前のことです。

 

 しかし、同社ではマニュアルや指示書を超えて、お客様、取引先の事を考えた提案や改善を、社員ひとり一人が考え、実践できることを「おもてなし」と定義して、目指しています。

 

 まさか製造業で「おもてなし」の話が出るとは思いませんでした。

 

 ただ、当たり前のことを当たり前にやることでは、もうお客様は喜ばないわけで、その先を目指していこうということを、社員にわかりやすく伝えるために「おもてなし」という言葉を使って、納得できるように提示していることは、とても参考になります。

 

 自社の「おもてなし」ってなんだろう。

 取引先、お客様に満足だけでなく、それを超える感動を与えられることは何だろう、と考えさせられました。

 

 視察研修はいつも自分の想定外の発見や衝撃を与えてくれます。