それ本当? 企業の成長と、社長の写真の、意外な関係

2019.10.02

[コンサルの視点から] 

少し前になりますが、株式会社アマナ(主事業はストックフォトサービス)の代表取締役社長、進藤 博信氏の話を伺う機会がありました。

テーマは「企業の成長と「社長の写真」の意外な関係」。

とても、気になりますよね?

 

株式会社アマナや、レオス・キャピタルワークス株式会社は、上場企業がウェブサイトに社長や役員の顔写真を掲載しているかどうかと株価の関連を分析したそうです。(株式時価総額が100億~1000億円の企業、調査時期は2012年末から17年3月末まで)

 

すると、社長の顔写真をサイトに掲載していない企業の株価のパフォーマンスの悪さが目立ったそうです。逆に役員までもが顔写真を出している企業の株価は値動きがよく、平均を70%強上回ったとのこと。

 

驚くべき数字です。

写真を掲載している、いないというのは、その企業の情報公開姿勢に基づいています。

 

例えば、写真の少ない企業は情報公開に消極的な傾向があると言われました。また、不祥事企業を後から調べると、社長の写真を掲載していなかった例が目に付くとこと。写真の多寡は、その会社の人材が誇りを持っていきいきと働いているかの指標となっており、レオス・キャピタルワークスの藤野社長はアニュアルリポート(年次報告書)でも写真の枚数を数えるそうです。

 

これって、大企業の話だけでしょうか?

 

ホームページによる企業や店舗・事業所情報検索が当たり前になり、Instagramが流行っている昨今、中小企業でも見逃せないことだと思います。

 

私も仕事柄、企業のサイトを見ていますが、写真が多いと、それだけビジュアルにも得る情報が多く、会社の雰囲気がわかります。文字情報だけでは得られない情報の意味は大きいと感じています。

 

社長の顔写真、企業情報の写真などが掲載されているか。わかりやすく、お客様などに伝わっているのかどうか。サイト以外でも、自社の情報発信ツール(名刺、パンフレット、SNSなど)は沢山あるので、一つひとつの情報が十分にあるのかどうか見直してみたいと思います。