”不協和音”は次の展開への期待

2020.01.27

[コンサルの視点から] 

趣味で合唱を始めて10年ほどになります。

 

ソリストとしても活躍している声楽家の先生の指導を受けながら、仕事に共通しているものを、合唱からいろいろ学んでいます。

    
例えば、不協和音。

  
不協和音とは、二つ以上の音が同時に出された時、全体が調和しないで不安定な感じを与える和音を言います。

   
協和音は「ドミソ」のように、何となく心地よく聞こえます。

    
一方、不協和音は「ドファソ」など。それだけで聴くと落ち着きがありません。

 

 

でも、不協和音は決して嫌な音ではありません。

 

あなたがカラオケで歌っている曲や、知っている名曲で、協和音だけで成立しているはあるでしょうか。

 

決して無いとは言えないですが、少ないのではないかと思います。

  
不協和音は、調和の中で少しだけ異彩を放ち、時間を止めるような、淀みを作ります。
それは、次の調和(解決)に必要な、期待を持たせる必要な時間なのです。

    
音楽に味や趣を持たせるのが不協和音で、音楽を成立させるために必要不可欠なのです。

   
企業の中でも、不協和音となるような人材がいたり、出来事があったり、決して順風ではありません。

   
そんな出来事も人材も、次への展開のために必要なんだなあと、考えることが出来るようになりました。

   
これは、音楽のおかげかもしれません。 

 

※ 写真は合唱団のコンサートの控室での1枚です。