わかりにくいものをわかりやすく / 歌舞伎を見て

2020.02.22

[コンサルの視点から] 

2月上旬、歌舞伎座で2月大歌舞伎を見る機会がありました。

人生初体験です。

 

「ちょっと難しそう」という印象があり、今回お声がけを頂くまでは、足を踏み入れたことがありませんでした。

 

しかし、意外にも楽しめたのです。

 

それはなぜか?

わかりやすくするツールがたくさん準備されていたからです。

 

一つには、イヤホンガイド。有料(600円)です。借りる時に1600円を支払い、返却時に1,000円を戻してくれます。

開演前から、開演中、さらには休憩時間まで、ほぼ連続して演目の解説、時代背景など細かに説明してくれるので、「わからない」「飽きてしまう」ということが無いのですね。

 

しかも、アナウンスだけが上手い人がしゃべっているのではなく、歌舞伎に詳しい方がお話されているようなので、落ち着きがあってわかりやすいのが特徴です。

 

 

もう一つは歌舞伎座ギャラリー

 

歌舞伎座に併設されている、歌舞伎を楽しむための博物館です。

  

舞台装置、演出の裏側などをわかりやすく展示して、実物に触れたり、楽器類は音を出せたりという工夫があります。

ぐっと、身近な存在にしてくれる場所でした。

初めての人をどのように自分の世界に飛び込んで、親しんでもらうか。

  

上記の2つのツールはあまりにも大きな装置ではあります。

同じことが出来るわけではありませんが、

「何をすべきなのか」というエッセンスを知るには十分参考になりました。