2020.03.01
[本だな、読んだな]

著者の川田修さんは、プルデンシャル生命保険株式会社 エグゼクティブ・ライフプランナーであり、全国約2000人中1位のトップセールスとして表彰を受けるなど、“伝説の営業パーソン”と呼ばれている方です。
川田さんが日ごろ、どのようにお客様に接しているのか、何にポイントを置いているか。
それをわかりやすく、物語(ストーリー)として書いているのがこの本です。
頑張っているけれど成績が伸びない若手営業マンのところに、一か月間指導者が付くことになります。その指導者のお客様との接し方を見ながら、営業マンの仕事のやり方以上に、営業マンとしての心の在り方も変わっていくというお話です。
指導者は、最初の1週間は黙って、若手のやり方を見ています。
その後、教えるのではなく、コーチングのように様々な質問をしていくことと、自分のやり方を見せることから、若手自らに気づきを与えていきます。
川田さんがやっていらしたことが、その中で紹介されていきます。
基本にあるのは、誰かに喜んでもらいたいという「感謝と愛情」でした。
それが根本にあって、見えているのが一つ一つのツールであり、方法です。
・お客様に訪問したときの駐車場の止め方
・お茶を出されたら。。
・名刺。。。
ですから、これは単なる営業ノウハウ本ではありません。川田さんご自身の営業マンとしての生き方が語られており、営業に携わる人だけでなく、仕事に対する態度、周囲の方への感謝、生き方など、人としての在り方を再度考えさせられる良書です。
ストーリー仕立てなので、引き込まれるようにして一気に読んでしまいました。
経営者、そして社員の方にも読んでいただきたい一冊です。