「自分ごと」の意識づくり

2022.12.19

[強くてやさしい会社] 

フォロワーシップの大切さ

リーダーシップとともに、組織づくりで欠かせないのが

フォロワーシップです。

 

 

フォロワーシップとは、

組織やチームのリーダー以外のメンバーが

組織やリーダーのために、

主体的に支援をしていくこと

をいいます。

 

 

チームを動かすためリーダーシップが重要なことはもちろんですが

チームはひとりで回っているわけではありません。

 

組織を上手く運営するためには、

メンバーひとり1人の参画意識である

「フォロワーシップ」が欠かせません。

 

フォロワーシップの鍵となるのは

組織やチームで起こっていること

問題などに対して、

「自分ごと」として考える意識をどう作るかだと感じています。

 

 

社員は「自分ごと」として考えているだろうか

 

「他人ごと」ではなくて、

「自分ごと」となるには何が必要でしょうか。

 

  社員の意識が他人ごとになってしまうのは、どうしてでしょうか。

 

それは「情報量」の差だと感じています。

 

例えば、会社の収支報告も知らされていないのに

「電気代が上がったから、水道光熱費を削減しましょう」と

いきなり指示されたら、直ぐに動けるでしょうか。

 

もしも、前年同月の水道光熱費は50万円と知らされていて

今年は70万円となったから、結果として営業利益が20万円減ってしまった、

  などと具体的に示されていたらどうでしょうか。

 

  リアルに会社が大変だ、とわかってもらえますよね。

 

情報量の差が、自分ごとと他人ごとを分けているのではないか

と思うのは、そんな理由からです。

 

坂本光司先生の「会社の偏差値」(あさ出版)でも

強くて愛される会社になるための100の指標の一つとして

 

「財務内容など主要な経営情報は全社員に毎月公開し、理解を深めている」

という指標があります。

 

人を大切にする会社のほとんどは

経営情報がオープンです。

 

だからこそ、自分事の意識、フォロワーシップが高まり

組織活動が円滑になっているのです。

 

情報公開は少しずつでも良いと思います。

情報に対する理解を深めるには時間がかかるかもしれません。

 

でも、理解を諦めてはいけない。

理解を促していくのも経営努力の一つなのです。