2023.01.31
[強くてやさしい会社]
弱みはどの会社にもある

経営者の方に、
「御社の強みと弱みを教えてください」
と尋ねると
「弱み」に目が向きがちがちです。
常日頃から、会社の問題、課題が見えてしまっているがゆえに
「弱み」が先に出てしまうのです。
しかし、ご安心ください。
先日のブログに記載したとおり
どの会社にも強みが必ずあります。
強みがあるから、弱みが目立ち
弱みがあるから、強みが活きるのです。
弱みの改善には時間がかかる
「弱み」が弱みとして存在するのは
改善するために時間がかかるから、
なのです。
例えば、自社の「強み」と外部環境の「強み」は
プラスの者同士で
経営の突破力となりうる存在です。
3か年計画の中でも
真っ先に強みに着目して対策を立てます。
しかし、弱みはその改善に時間がかかることが多いのです。
また経営資源が限定されるがゆえに
強みの部分に投入せざるを得ない現実があるのも事実ですし
それが、弱みを薄める方法です。

静岡県浜松市のバネ製造業・沢根スプリング株式会社様は売上高経常利益率が10%前後の優良企業です。
自社製品比率も50%以上で、年間販売取引先も1万社以上と盤石な経営基盤を築いています。
残業もほとんどありません。
しかし、以前は100%下請けで、取引先数が少ないがゆえに
その注文に答えるがため、過度な残業をすることもあったと言います。
ただ、そこでそのままにしなかったのです。
「会社を変えたい」という思いがあり
20年以上もの時間をかけて、自社製品比率を高めていきました。
自社の技術力という「強み」と
短時間・小口納品を求める傾向がある「機会」に着目し
スピード納品を実現させ、弱みだったことを徐々に改善していきました。
弱みの改善には時間がかかります。
大事なことは、弱みは弱みとして理解し、目をそらさずに受入れること。
そのうえで、会社、経営を変えていくという意思です。
弱みを理解しているからこそ、強みも理解し活かしていけるのです。
あなたは強みと同じように、弱みを理解し、受け入れていますか?