接客の余韻

2023.02.16

[コンサルの視点から] 

笑顔と真顔の切替えで起こる笑い

 

中川家の漫才が大好きで、YouTubeなどで良く観ています。

 

彼らのネタの一つに、

エレベーターの扉が閉まる前後での、

営業マンの表情の落差の漫才があります。

 

商談の後、営業マンが、

エレベーターが閉まるまではニッコリと笑って挨拶しているのに

閉まった途端に真顔に戻るという、

日常的な”あるある”な一瞬をとらえてネタにしています。

 

突っ込みの弟・礼二さんが”普通の営業マン”のしぐさをやると

ボケの兄・剛さんが、

閉まる前に真顔に戻ってしまう。という営業マンで笑いを取るというオチです。

 

何回も見ているのに、毎回同じように笑ってしまいます。

 

突然に消えた店前の電灯

   

さて、これが漫才だから笑えるのですが、

現実に起こると笑えなくなります。

 

先日、出張先で遅い夕食を取ることになり、

一人で近くの飲食店に入りました。

閉店時間までには1時間以上ありましたが、

私が最後の客だったようです。

 

食べ終わったのは、閉店時間20分前くらいだったでしょうか。

 

精算をしてお店を出ましたが、

その日は雨だったので、店の軒先で傘を広げようとしていたところ

突然に店頭やショーケースの照明が

一斉にパチッと落とされて、真っ暗になりました。

 

周囲もそれほど明るい場所ではなかったので

突然、何が起こったのかと思ったほどでした。

 

私が店を出て、まだ10秒か15秒も経っていません。

 

早く閉店したい気持ちはわかります。

店の入口は摺りガラスでしたので

私が店の軒下にいることが分からなかったのかもしれません。

 

しかし、直後に照明を落としてしまうのはいかがなものか、と思います。

 

時々行く場所なので、今後この店には立ち寄りたくないな、と思ってしまいました。

 

 

余韻を持たせた接客、対応を

 

冒頭の中川家の漫才の例のように

接客時には切り替えは大事です。

 

但し、接客には「余韻」を持たせることが必要で、

切り替えのタイミングが重要です。

 

営業の電話がかかってきたときには、張りのある心地よい話し声だったのに

断わった途端に、

「ああ・・」という感じで声のトーンが変わる、というのも悪い一例です。

 

お客様の目の前、あるいは真後ろで

パチンとスイッチを落とすようなことをしていないでしょうか。

 

お客様に対してだけではありません。

自社の社員に対してはどうでしょうか。

 

あなたの会社では、接客対応の余韻を大事にしていますか?