社外社員、協力先を大事にしなければならない理由とは

2023.04.07

[強くてやさしい会社] 

仕入先の電気代値上げ分を負担する大手メーカー

昨日、こんなニュースがありました。

 

ホンダ、部品会社の電気代上昇分を負担 取引先支援

 (日経電子版)

 

昨今の電気代高騰で、取引先の部品会社でも利益を圧迫しているため

ホンダが直接取引をしている部品会社に対して

2023年3月期にホンダ向け製品の生産に使った国内の電気代について

前の期と比べた上昇分を負担すると伝えた、というものです。

 

ホンダがこのような措置をするのは初めてとのことです。

 

人を大切にする経営、取引先を大切にする経営の考え方が

少しずつでも浸透しているのだろうか、と思った記事でした。

 

 

協力先や仕入先は「社外社員」

 

「ホンダの話は大企業だからできることでしょう?

ウチではそんなことはできないよ。」

 

はい、同じことをしなければならないという話ではありません。

取引先に対して、どのように接していくのか、という話なのです。

 

「人を大切にする経営」では、

仕入先や協力先など、いわゆる取引先は「社外社員」と呼んでいます。

 

なぜ社外社員と呼ぶのか。

 

それは、取引先は自社の社員とともに

お客様の満足を支える、かけがえのない仲間、同志だからです。

 

あくまでも別法人であり、自社の社員ではないけれども

無関心ではいられない、社員のように考えるべき存在として

「社外社員」と呼んでいます。

 

社外社員を大切にした企業で起こったこと

 

社外社員を大切にするということは

無理な取引を迫ったりするだけでなく、

支払も早くするとか、感謝を惜しまない対応など

様々な取り組み方があると思います。

 

東北のスーパーマーケット(スーパーマルト様)では

取引先を大事にしていたからこそ

大震災後に、いの一番に復旧に協力をしてくれて

本当に早く開店ができ、地域の皆が助かったということがありました。

 

同じく東北の建設会社(隂山建設様)では

毎年会社をあげて、献血をするイベントを開催していますが、

取引先が総出で熱心に協力しています。

 

これも、規模が大きな会社のこと、と言われそうですね。

でも、小さな会社でも見渡してみると、できることがあります。

 

・宅配の配達員をねぎらう

・当社側のミスや問題を、協力企業に転嫁しない

・〆後の支払いを素早くする

・発注単価は双方で話し合う

・一方的なコストダウンはしない

・取引比率を過度に高めるような発注をあえてしない

 

など、考えられるだけでも様々にありますね。

 

相手の会社のほうが大規模ということもあるでしょう。

小さな会社であっても、発注元であるという責任を自覚して

出来ることを一つずつクリアしてきたいものです。

 

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