弱みを逆手に取る

2024.10.01

[コンサルの視点から] 

先日、ある起業予定の方の相談を受けました。
その方は始めたい事業があり、店舗を準備しているのですが
開業資金に限りがあります。

そのため、その業種では必ずといっていいほど置いてある
”あるべき機器が無い”店舗だったらどうだろう、
という発想に至りました。

 
しかも、ニッチなお客様には、それが”刺さる”ことがわかりました。

資金が無いという弱みが
全く新しい発想のお店にする原動力となったわけです。

   

考えてみれば、弱みが無い企業なんてありません。
資金、人材、技術、機械、立地、などなど。。。。

挙げだしたらキリがありません。

    

とはいえ、弱みは弱みとして現状認識しておくことは
自社の足腰を今後鍛えていくためにも必要なことです。

そして、弱みを改善していくことには時間がかかります。

    
ですから、短期的な改善方法には
どちらかというと、SWOT分析でいう
「強み」と「機会」を活かすことが多くなります。

      

でも、弱みを一つの「制限事項」ととらえてみたらどうでしょう。
改善するのではなく、それを逆手にとる、乗り越えるといった発想です。
前述の起業家も、弱みという制限事項を乗り越えていこうとしています。

    

最近、レトロな遊園地として話題の西武園ゆうえんちも
改装予算が少なかったそうですし、
新しいアトラクションを周期的に投入することがレジャーランドでは一般的です。
そのなかで、古いアトラクションが多い園内、
一般的なレジャーランドの基準では成立しないと思われるなかで
レトロというキーワードで、弱み、制限事項を乗り越えました。

      

弱みには目を背けがちなのですが、

それを逆手にとることで

会社を変えていくヒントが隠れているかもしれません。