社員の幸せを考えたら、満員御礼になった宿

2024.10.02

[強くてやさしい会社] 

は先月9月中旬に、日本一予約が取れないと言われている

仙仁温泉・岩の湯(長野県須坂市)に行ってきました。

 

といっても、残念ながら宿泊ではなく

視察研修会で館内視察と社長様の講話を聴くためです。

 

現代表の金井辰巳様は2代目でいらっしゃいます。

 

親から旅館を継承して、リニューアルオープンしたころは、

人材が集まったとしても、なかなか定着してくれないという時期があったそうです。

 

悩みを解消したい、と参加した経営者の勉強会で

自分では社員本位だと考えて、

自信を持って作った経営理念が

「これでは、社員は幸せになっていないのでは?」と

指摘され、大きなショックを受けたそうです。

 

 

働く人が幸せになるにはどうすればよいのか。

 

旅館業は、土日や盆暮れ・正月が繁忙期です。

社長も忙しい両親の姿を見て育ってきました。

 

しかし、旅館で働く社員にも家族がいます。

仕事のために家族とともに過ごす時間を犠牲にするのは

幸せと言えるのだろうか。

 

もしも、社員が家族と一緒に休める時間

家族と一緒に行事を楽しむ時間があったら

どうなのだろうか。

 

だとすれば、繁忙期でなくても、

いつもお客様が来て下さる宿にしたらよい、

という発想になったのです。

 

そんなことから、

クリスマス、年末年始、春休みがある宿へと転換していきました。

土日もお客様に迷惑をかけないのであれば休めるという、

普通の宿泊業の常識とは真逆の旅館が生まれました。

 

社員が幸せになったら、

良いサービスが生まれ

顧客満足度が高まり、

お客様が平日でも一杯のお宿になった、というわけです。

 

もちろんそこには大事な考え方の柱があるのですが

その話は明日記載します。

 

<社員の方の笑顔が印象的でした>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩の湯様 視察報告 第1回第2回 ・第3回