「家族的な会社」の持つ意味

2024.10.11

[強くてやさしい会社] 

<創立50年記念碑に添えられた二宮尊徳の言葉>

「家族的な会社」「家族的経営」というと

ちょっと嫌な印象を持たれる経営者の方もいらっしゃるでしょう。

 

でも、家族とは社会を構成する最小のグループですよね。

そして、会社よりも人間的な関係が密です。

 

伊那食品工業㈱様を訪問して、お話をお伺いした際に

「家族的な会社」という言葉が、本当にぴったりな会社だなあと思ったのです。

 

単に業績や目標達成だけを従事するのではなく、

社員同士の人間関係や、共感、理解に価値をおく姿勢が基本にあるからです。

 

 年功序列で、一見古風のように見えるけれど、

 社員が安心して長期的な働ける環境をつくること。

 そのなかで、知識やスキルが蓄積されて、自然に成長が育まれていること。

 

 「みんなでやる」、全員参加の姿勢が

 みんなの会社、職場であるという考え方、

 助け合いの風土、連帯感をつくっていること。

 

 先輩の行動を見て後輩が学び成長していくこと。

 自然な形で、考え方や姿勢が継承されていくこと。

 

 単に仕事だけではなく、社員同士が認め合う姿勢も

 その人が、その人らしくいれる場所となっていること。

 

そのようなことから、「家族的な会社」であると思いました。

ワークライフバランスなど、会社と個人を分ける考え方も主流のため

家族的経営というのが、長時間労働の、滅私奉公的な意味合いに

取られているきらいがあります。

 

しかし、家族は皆が幸せになることを願っているように

経営者が社員の幸せ、成長を願っていく経営が

大切なのではないでしょうか。