職場における環境づくりのマネジメント

2024.10.18

[強くてやさしい会社] 

大阪のユニバーサルレストラン ル・クロ・ド・マリアージュの黒岩功さんは

障がい者支援をしていくなかで、一つの大きな気づきがあったそうです。

 

それは、相手を変えようとすることに力を注ぐ、いわゆる相手を変えようとするマネジメントは効果がないことです。

 

それよりも、職場そのものの環境を整えること、すなわち、職場づくりのマネジメントの方が、はるかに効果的であるということでした。

 

職場の雰囲気や条件を整えることで、

キャストたちが自然と「ここで働きたい」と思える環境をつくること。

 

まさに経営者がコントロールできる部分は、そこしかないのです。

 

相手は変えようと思っても変えられない、

だったら、相手が内発的に自ら変わるような仕組みとして

環境や雰囲気を変えていくことが大切になっていきます。

 

イソップ寓話の北風と太陽のようなことです。

 

居心地の良い職場は、物理的な快適さだけではなく

精神的な安定感や安心感が得られる場所です。

 

自分の存在が認められる、努力が評価されることで、働く意欲も高まります。

 

黒岩さんは、障がいをもつキャストを念頭にお話しをされていましたが

これは健常者に対しても言えること。

 

いかに相手の気持ちが変わる環境づくりのマネジメントができるかどうか。

経営者の意識が試されます。