組織文化は無視できない

2024.10.24

[強くてやさしい会社] 

昨日に続き、就業者のモチベーションについて国際比較した調査報告

パーソル総合研究所

グローバル就業実態・成長意識調査-はたらくWell-beingの国際比較

について、読んでいきます。

 

報告書では、日本において、はたらく幸せ実感が低い要因について分析し、

主な要因として6つを挙げています。

 

①40代以下や被雇用者の「はたらく幸せ実感」が低く「はたらく不幸せ実感」が高いため
②「権威主義・責任回避」の組織文化が強いため
③「はたらく幸せ実感」とは無関連の「賃金重視」の価値観が強いため
④就業者の寛容性が低いため
⑤業務外の学習・自己啓発の実施率が最も低く成長実感が低いため
⑥労働時間が男性に偏り、男性の「はたらく幸せ実感」が低いため

 

②の権威主義、責任回避とは

組織において、「上層部の決定に従う」とか

「社内では波風を立てないことが重要」といった

自由に発言したり、行動することができない

事なかれ主義が強いことが挙げられました。

 

若手の自由な発言を尊重すると口では言っていても

いざ発言すると、それは早すぎると一蹴され、

やる気を失ってしまうといったことをよく聞きます。

 

会議でも根回しなどが重視され

実際には結論が決まっていることなども多々ありますよね。

 

このような仕事のやり方、進め方が

意識的にも無意識的にも慣行になっていると

活発なディスカッションができません。

 

ゼロベースでの会議の仕組みを作っていく必要があります。

もちろん、会議だけでできるものではありませんが

「行きたくなる会社」への一歩として

会議体、会議の進め方、参加者の選定など

会議だけでもできることは多そうです。

 

今ある組織風土を大事にしつつも

変えるべきところは変えるという意識を

経営者は持たねばなりません。