情報が見えると、自分事化する

2024.11.20

[強くてやさしい会社] 

昨年と今年と続けて、北國銀行様のお話を伺う機会がありました。

北國銀行は旧社名で、現在は株式会社北國ファイナンシャルホールディングスです。

 

銀行というと、敷居が高く、固いイメージがしますが

会社の改革を行ってきたお話を伺うと

 部屋の壁が無い

 部長室や支店長室が無い

 根回しがない

 紙を使わない

 シュレッダーが無い

 複合機もゴミ箱も少しだけ

と常識を覆す会社なのでびっくりします。

 

一番衝撃的に感じたことが

経営戦略会議という、会社の意思決定機関として執行側としての最上部の会議に

誰もが参画できる状態になっていることです。

 

毎週1回月曜日に開催される会議は

1週間前までに議題がTeamsの掲示板に議題が書き込まれ

全社員がみられるので、

その議題に対して質問がでたり、それに答えたりと

Teams内で多彩な発言がされると言います。

 

会議もリモート開催で、誰でも参加でき、

傍聴するだけでなく、発言も振られることがあるそうです。

 

会社の業務が決まっていく過程の中に

自分たちがいて、その過程が見えていく。

濃淡はあるものの、経営参画ができるわけです。

 

そのように、情報がリアルに見えていくことで

自分事になって取り組めるようになったと言います。

 

情報が見えなかったら、自分事にはなりませんよね。

 

さらに、自分事化は、社員に厳しさも同時に与えることになります。

「お客様」ではいられなくなるのですから。

 

でも、そのことで働きがいが出てくるのではないでしょうか。

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里