その効率化は正解なのか

2024.11.29

[強くてやさしい会社] 

昨日につづき、自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園

経営してらっしゃる、渡部哲也社長様が

「効率化すると、同一化してしまう。

 それを避けていかなければならないね」と話をされました。

 

六丁目農園の作業は、決して効率的とは言えないのです。

 

規格外の野菜を使うので、自然に手切りをしなければなりません。

一度に大量に作ることもありません。

大皿盛にせず、こまめに料理を運びます。

 

効率的にレストランを運営するなら

カット野菜を仕入れるか、機械を使ってカット処理する

大量に料理をできるように大型調理器具を入れる

配膳ロボットを使うというように

省力化に向かうことになるでしょう。

 

でも、その先に待つのは

同質化や同一化という、個性的ではなく

さらには温かみ、人間味にかけるお店になってしまいます。

 

効率や生産性という言葉に飲み込まれてしまいがちですが

どんな価値を提供し

そのために、働く人の持つ能力を

どこで、どのように発揮させるのかを

デザインしていくことが大事なのではないのかと感じます。

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里