社風に合っている人か、能力がある人か、どちらを採用する?

2024.12.09

[強くてやさしい会社] 

人を大切にする経営学会の機関誌に、

原稿を書かせていただいたり

あるいは視察に伺う機会をいただいて、

感じたことがあります。

 

 

人を大切にする経営する実践企業においては

採用基準を次のように考える企業が

多いようです。

 

「能力よりも考え方」

「才よりも徳」

 

例えば、社風にフィットした人か、

能力がある人かという2軸で考えると

どちらもプラスの人がベストです。

 

ただ、

「社風にフィットしているけれど、

能力が若干劣るかも」

という人と

「社風に合ってなさそうだけれど、

能力は申し分ない人」

という場合に、どちらを優先するかは、

その会社次第です。

 

ですが、人を大切にする経営実践企業では

「社風にフィットしている人」

を優先基準と考えていることが多いです。

 

その理由はなぜか。

 

その一つには、

社風そのものが明確であり、

社員に浸透しているから

という理由があるように感じました。

 

経営理念、行動指針や行動原則、

ミッション、ビジョンがわかりやすく

言語化されている、共有されているからです。

 

例えば、東海ばね工業様であれば

「東海らしさ」という言葉で

表現されていました。

会社における「通奏低音」が常にあるからです。

 

もう一つは、

人を育てる気風、

育てようとする仕組みが働いているからです。

 

会社とともに育っていこう!

という受入れる体制があるからです。

 

短期で勝負せず、長期的に育ってくれる人、

人が辞めないので、

育てられる時間もあるからです。

 

「即戦力」も大事ですが

時間をかけて育てることが

事業だけでなく、

人に対しても大事であることが

ベースの考え方となっています。

 

あなたの会社はどちらですか?

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里