ノルマがなくても

2024.12.12

[強くてやさしい会社] 

昨日に続いて、「サザエさん症候群」

という言葉から。

 

サザエさん症候群になるのは

職場において

過度なプレッシャーにさらされているので

日曜に憂鬱になるというケース。

 

例えば、ノルマを課せられることで

社員が委縮してしまう、

あるいは、相互の協力がなくなって

人間関係がギスギスするという例です。

 

関西にある住宅会社は、

現在、そのエリアの戸建て住宅で

非常に高いシェアを誇っていますが、

ノルマが全くないという会社です。

 

実は、以前はノルマがありました。

しかし、ノルマの弊害が大きいと

社長がノルマ廃止を決断したのです。

 

弊害とは、

建築後のお客様のフォローも大事なのに

フォローではポイントにならないと

新規営業にばかり行ってしまう。

 

あるいは、

互いに顧客を取り合うようになり

社員同士の協力ができない

というようなことでした。

 

その会社ではノルマを廃止して

顧客を訪問し、

接点を作ることにポイントを置きました。

 

 

すると、自然と顧客に目が向き

それを起点として、

顧客からの紹介が増えて

地域でのシェアが高まる

という好循環が生まれました。

 

ノルマが起爆剤というタイプの人も

いるかもしれません。

 

ただ、上記の事例は、

人を大切にする経営を学ぶうえで

その企業様からお話を伺って

とても参考なりました。

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里