お客様という名の”友人”

2025.01.15

[強くてやさしい会社] 

福島県いわき市の地域密着型のスーパーマルト

市内シェアが50%を超えるとも言われている

地域になくてはならないチェーンストアです。

 

東日本大震災の時には、店舗にも被害があり大変な状態のなか、

地域のためにと、翌日から24店舗の全店舗で店を開いたそうです。

 

店内が水浸しになって営業できない店は、

駐車場に商品を並べて、社員らが手売りをしました。

その後の原発事故で、子供たのいる従業員らを避難させ

2千人いる従業員の1/3の体制となってしまいまいました。

 

しかし、いわき市には30万人の市民がいて

暮らしを支える必要があります。

 

風評被害で物流が途絶えがちになりましたが

市民のためにと、基幹店5店舗に集約して

営業が継続できるよう自治体などを動かしていきます。

 

地域の生活を支える思いで

できるかぎりの営業を続けていったそうです。

福島県いわき市まで行ったので、ホテルの近くの店舗に

買い物に行ってみました。

 

店頭の風除室に、大きく経営理念が掲げられていました。

 

社訓は

「商売とは心からありがとうといってくださる

 お客様という名の友人をつくること」

 

お客様にも、社員にもわかりやすく

言葉にしたくなる、とても素敵な社訓です。

 

地域を支える行動は

このような社訓からも生まれてくるのではないでしょうか。

 

壁に掲げられた社訓をきっちりと眺める顧客は

余りいないかもしれませんが

きっと目にしていて、

その言葉の温かさに触れているのではないのかな、と

感じておりました。

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里