2025.01.16
[強くてやさしい会社]
いわき市民の生活を支えている
スーパーマルトの店舗に寄らせてもらい
書籍で読んだ同社の活動が、
スーッと腑に落ちてきたような気がします。
同社が東日本大震災のあと
いち早く店を開け、開店し続けたこと。
物資が全国的にも滞っていたときに
なぜそれが成しえたのか。
いわき市では放射能の影響があるため
立ち入り規制があり、
特別者以外は立ち入ることができなかったそうです。
ただ、全国の食品メーカーが優先的にマルトに商品を届けようと
水戸まで届けに来たそうです。
マルトの社員らは水戸まで行き
商品を引き取って、いわきまで輸送するという
大変な苦労をして、店頭に商品を並び続けたのでした。

同社の調剤部門・ドラックストアでも
医療機関や薬局が軒並み閉鎖するなかで
営業している店が激減して
ほぼ同社の数店舗になってしまいました。
1日10倍以上に膨れ上がった処方箋に対して
同社の薬剤師が激務に耐えて調剤し続けたとのことでした。
地域のライフラインを守るという社員の意識の高さが
とても際立っています。
ただ、そのような意識の高さは
同社の経営理念や社訓とともに
日ごろからの人財教育と
地域を想う活動の数々があったからだと
店舗を訪問して感じたことでした。
※参考図書
●『「いい会社」をつくった名経営者の言葉』
藤井正隆著 商業界 2018年
●『いい会社には活きた社内制度がある』
坂本光司&人を大切にする経営学会経営人財塾5期生
同友館 2023年
▶アイパス経営コンサルティング株式会社
代表取締役・中小企業診断士 有村知里