生きている会社の「情」

2025.01.18

[本だな、読んだな] 

土曜日は読んだ本の紹介です。

 

『生きている会社、死んでいる会社―ー

 「創造的新陳代謝」を生み出す10の基本原則』

遠藤功著 東洋経済新報社 2018年

 

遠藤氏の言う、生きている会社とは

絶え間なく挑戦し、実践し、創造し、代謝する会社であり、

新陳代謝が絶えない会社であるとしています。

 

新陳代謝は人が入れ替わることではありません。

むしろ、最も活用されていないのが「人」であると言います。

 

「人という経営資源の「可変性」に気づいている経営者は

 人を覚醒させ、目に見えていない(おそらく本人も自覚していない)

 潜在能力を引き出そうと努力する。」

 

「目に見えない人の「情」や「心」こそが

 優位性の源泉であることを自覚していない。」

 

無限の可能性を秘めた、人の能力を伸ばすことなく

無駄にしている会社が多く

そのことが「死んでいる会社」を増やしているというのです。

 

「人を大事にする」とは

社員たちの心を充たすこと。

 

それこそが、「情」であり

日本の経営マネジメントが

人は非合理で厄介なものとして来てしまったことに

大きな問題があると提起しています。

 

「人を大切にする経営」に通じる考え方です。

 

心を充たす経営のあり方が

益々重要視される時代の入り口に書かれている本ですが

今、その傾向は益々強くなってきています。

 

▶アイパス経営コンサルティング株式会社 

 代表取締役・中小企業診断士 有村知里