2025.01.26
[本だな、読んだな]
今日は読んだ本の紹介です。
『チームのことだけ、考えた。』
青野 慶久著 ダイヤモンド社(2015年)

青野慶久氏は、サイボウズ(株)の代表取締役であり
この本は、サイボウズにおいて
チームの生産性と社員の幸福感を両立させるための方法を模索し
トライしてきた実践例が語られています。
モチベーションが高まる時の条件とはという分析を行い
1)やりたいこと(will)
2)やれること (can)
3)やるべきこと(must)
の3つの条件が揃ったときに
モチベーションが高まるといいます。
やりたくて、やれると思って、やるべき理由が存在すれば
人はモチベーションが高まります。
逆に、モチベ―ションが低いときには
どれか一つが足りないということです。
ブログを書きたいのに、書けない時には
ネタが足りない、インプットが足りない場合もあれば
ちょっと反応が乏しいのでさみしい
という時もあります。
チームでの仕事でも同じこと。
仕事を好きになる
そのために、できるようにトレーニングしたり
覚えたりする。
それと同時に、
チームや上司や同僚が期待をしたり
寄り添って見守るということも必要です。
モチベーションはその3つがあるからこそ
高まると思えば、
その人にとっては何が足りないのか
を考えるきっかけになります。
そう考えると、
最初からモチベーションの高い人などいない、のです。
経営者は社員に最初から期待してはいけないのです。
何もしないで期待してはいけない。
モチベーションは、育てていくものなのです。
育てていかなければいけないもの、
モチベーションが低いのは、
ある意味、経営者の責任なのだということです。
チームの一人一人の状態を見て
何が足りていないのか。
一人一人の答えは違うかもしれませんが
不足していることを補うことが
経営者、チームリーダーの仕事なのですね。
▶アイパス経営コンサルティング株式会社
代表取締役・中小企業診断士 有村知里