2025.10.29
[強くてやさしい会社]
お菓子づくりのボランティア体験から感じたこと
9月のことになりますが、認定NPO法人あっちこっち様が
長年続けている活動「被災地にお菓子を届ける会」に参加して
お菓子作りのボランティアを経験してきました。
このボランティアに参加した理由は、
・NPO法人代表の厚地美香子さんの活動に共感をしているから
・被災地には直接行けないけれど、お菓子作りを通じて、
間接的に支援できると思ったから
ということです。
菓子作りについては未経験も良いところですが
ボランティアに実際に参加したことで、
毎月被災地に足を運んでいる方から、
メディアでは報道されない、現地の状況を知ることができました。
厚地さんたちは、東日本大震災や、熊本地震など
法人として可能な形で、毎月支援してこられたことを知り
この会への尊敬も、さらに強くなりました。
ボランティアが成立するとき
さて、ボランティアが成立するのは、
・その団体や企業に対する共感や信頼があるから
・参加されている方や団体とのつながりを、仲間やコミュニティとしての意識しているから
・参加することそのものの充実感や楽しみがあるから
というようなことが挙げられます。
つまり、企業と一顧客というような関係、
すなわち、買い手と売り手という関係では、
到底仲間意識を持つような可能性は低くなります。
企業にとって、そのお客様はあくまでも「お客様」であり、
お客側からみても、「自分は顧客である」という認識にしかすぎないのです。
鎌倉投信の受益者総会で驚いたこと
ところが、同じころに参加した、鎌倉投信様のお客様が参加している受益者総会では、
会場で、多数のボランティアの方が動かれていてびっくりしました。
会場入り口で「こんにちは!」と本当に自然に声をかけ
温かく参加者を出迎えてくださいました。
社員とボランティアの名札の違いが無ければ、区別がつきません。
受益者総会は、そもそも企業主催のイベントです。
しかも、投資信託の会社のイベントです。
一般的な常識から考えると、驚くべきことなのかもしれません。
でも、ボランティアとしてお客様が参加したくなる気持ちには理由があります。
経営理念が関係を変える
それは、鎌倉投信様が掲げている
「いい会社をふやしましょう」という経営理念への共感があるからです。
共感している方が、受益者となっているからです。
また、共感を持つように、鎌倉投信も情報発信をしているからです。
一企業と顧客ではなく、共感を持つ「同志」であり「友だち」なのです。
単なる資産運用の顧客ではなく、
「ともに社会を良くしていく仲間」なのです。
受益者総会は単なる投資報告会でもなく、
投資先企業の展示会でもなく、
共通認識の仲間が集まる”コミュニティの集い”の意味になっています。
共に経営理念を共有し、
この会で一緒に良い時間を過ごしていく気持ちがあるからこそ、
ボランティアが成立しているのです。
経営理念は社内だけの問題ではなく、
お客様をはじめとして、
ステークホルダーとの関係性も変えていくのではないでしょうか。
経営理念の重みを、更に感じた出来事でした。
*こちらの記事は、
note「小さくても強くてやさしい会社づくりの伴走者」の次の記事をベースに改編しています。



