2026.04.02
[小さくても強くてやさしい会社]

朝礼に、心が動いたことはありますか
朝礼というと、
どこか「決まりごと」のように感じることがあります。
決まった時間に集まり、報告を聞き、声を出す。
単なる作業のようになっている朝礼。
けれども、
その朝礼に心が動いた経験があります。
沖縄県那覇市にある、株式会社琉球補聴器という会社の朝礼です。
コロナ前に訪問した際、朝礼に参加させていただきました。
全社員が本店の会議室に集まり、
離島の店舗の社員もテレビ中継で参加していました。
そして、1時間をかけて行われる朝礼。
その場は、単なる業務連絡の場ではありませんでした。
朝礼が「場」になっている会社
琉球補聴器様の朝礼では、
社員一人ひとりが発言します。
仕事での体験や気づきだけでなく、
家族や子どもに関する出来事も共有されていました。
先輩も後輩も関係なく、
お互いの頑張りを認め、感謝を伝える。
一方で、
言いづらいこともあえて言葉にし、
互いの成長につなげていく。
印象的だったのは、
社員同士が家族のことをよく知っていることでした。
子どもの名前や家族構成まで共有されているからこそ、
子育てへの理解が自然と生まれ、
働くことへの安心感につながっている。
この朝礼は、
社員によって運営されていました。
そして、
一人ひとりが参加している実感がある。
朝礼は、
一日の始まりに「元気のスイッチ」を入れる場であり、
同時に「共に育つ場」でもあると感じました。
形だけの朝礼になってしまうとき
一方で、
形だけの朝礼に出会ったこともあります。
あるスーパーでの朝礼でした。
開店前に売場に集まり、
店長やリーダーが前日の売上を報告する。
スタッフは黙ってそれを聞く。
そして、
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった
接客用語を全員で唱和する。
一見すると、
朝礼は行われています。
しかし、
そこにどんな意味があるのかは、
あまり感じられませんでした。
ただ声を出せばよい。
ただ聞けばよい。
そのような状態では、
朝礼は単なる作業になってしまいます。
朝礼の役割は何か
朝礼の役割は、
決して一つではありません。
情報共有の場でもあります。
一日の方向性をそろえる場でもあります。
気持ちを切り替える場でもあります。
でも、それだけではないように思います。
朝礼には、
・同じ方向を見る
・互いを知る
・安心して働ける関係をつくる
・小さな変化や気づきを共有する
・会社の価値観を日々確認する
そうした役割もあるのではないでしょうか。
「人を大切にする経営」における朝礼とは何か
「人を大切にする経営」という視点で見ると、
朝礼の意味も変わってきます。
それは、
一人ひとりが大切に扱われていると感じられる場です。
発言できること。
話を聞いてもらえること。
互いを理解しようとすること。
そして、
仕事だけでなく、人として関わること。
そうした積み重ねが、
安心して働ける職場をつくっていきます。
朝礼は「文化をつくる場」である
つまり、朝礼は、
何かを伝えるための場であると同時に、
文化をつくる場でもあるのです。
毎日の積み重ねの中で、
何を大切にするのか
どんな言葉を使うのか
どんな関係性でいるのか
それが少しずつ共有されていきます。
文化は、掲げるものではなく、
こうした日々の場の中で育っていくものです。
まとめ
朝礼は、
単なる習慣ではありません。
その意味を理解している会社では、
朝礼は
・方向をそろえる場であり
・気持ちを整える場であり
・関係性を深める場であり
・文化を育てる場
になっています。
皆さんの会社の朝礼は、
どんな時間になっていますか?
形だけになっていないでしょうか。
それとも、
一日を動かす大切な場になっているでしょうか。
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アイパス経営コンサルティング株式会社
代表取締役・中小企業診断士
有村 知里
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