2026.07.13
[メディア掲載]
川崎商工会議所の会報誌(かいぎしょ26年7月号)に、
記事を寄稿させていただきました。
今回取り上げたのは、
忙しい時に後回しになりやすい「確認」についてです。
仕事に慣れている人同士だからこそ、
「言わなくても分かる」
「誰かが確認しているだろう」
と考えてしまうことがあります。
しかし、忙しく余裕がない時ほど、
その小さな思い込みが行き違いや
確認漏れにつながることがあります。
人の注意力だけに頼るのではなく、
確認しやすく、抜けにくい形をつくること。
それが、働く人の安心と、
安定した業務運営を支えるのではないかと考えています。
以下、掲載された記事をご紹介します。
忙しい時ほど、確認が大切
「だいじょうぶだろう」が増えていないか
忙しくなると、「たぶん大丈夫だろう」と、
仕事のなかで確認がおろそかになることがあります。
「誰かが確認しているだろう」
「いつも通りだから問題ないだろう」
という小さな思い込みが重なることで、
行き違いや確認漏れが起きることがあります。
特に、長く一緒に働いている職場ほど、
「言わなくても分かる」
「共有されているはず」
という前提で動きやすくなります。
もちろん、信頼関係があること自体は悪いことではありません。
しかし、余裕がなくなると、「確認するひと手間」が後回しになりやすくなり、
結果として小さなズレが発生してしまうのです。
「気をつける」だけでは、防ぎきれない
こうした行き違いは、
「もっと注意しよう」
「気をつけよう」
というだけでは防ぎきれません。
だからこそ、重要なことほど、抜けにくい形にしておくことが大切です。
特に、顧客対応や金銭管理などの重要な内容については、次のような仕組みが考えられます。
-
・確認する項目をチェックリストにする
-
・誰が確認したのか分かるようにする
-
・口頭だけで終わらせず、朝礼や共有ノートなどに情報を残す
特別なシステムを導入しなくても、
小さな工夫によって確認漏れを減らすことはできます。
最近は業務のシステム化も進んでいますが、
それだけで確認漏れがなくなるわけではありません。
現場では、新しい仕組みと従来のやり方が混在していることも多く、
データ入力や口頭での引き継ぎなど、
「人が間に入る部分」で行き違いが起きることもあります。
実際、うまくいっている会社ほど、人の注意力だけに頼っていません。
忙しくなると抜けることを前提に、確認しやすい形をつくっています。
その積み重ねが、現場の安心感や仕事の安定につながっていきます。
確認する時間が、会社を守る
忙しい時ほど、「早く進めること」が優先されがちです。
しかし、確認を省略した結果、あとでやり直しや行き違いが増えてしまえば、
その修正や後始末のための仕事が増え、かえって大きな時間と負担がかかります。
だからこそ、重要なことほど、「誰かがやっているだろう」で終わらせず、
抜けにくい形にしておくことが、円滑な業務運営につながります。
会社は、人と人との連携で動いています。
だからこそ、「分かっているはず」に頼りすぎず、
小さな確認を積み重ねられる職場でありたいものです。
情報共有というと、「何を伝えるか」に目が向きがちです。
しかし、実際の業務では、伝えた情報が確認され、
次の行動につながるところまでを考えておく必要があります。
忙しい時にも無理なく続けられる確認方法になっているか。
人の注意力や記憶だけに頼っていないか。
一度、日々の仕事の流れを振り返ってみてはいかがでしょうか。
※本記事は、川崎商工会議所会報誌2026年7月号に掲載された寄稿文を、
当サイト向けに一部編集して掲載しています。
会議所ウェブサイトで公開された際には、掲載ページをご案内いたします。
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執筆者
アイパス経営コンサルティング株式会社
代表取締役・中小企業診断士
有村 知里
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