ウエブサイトの存在を伝えることに一工夫しよう!

2021.04.11

[IT活用・デジタル化] 

川崎商工会議所会報誌「かいぎしょ」2021年4月号に掲載された

「儲かる!商売に役立つワンポイント連載」です。

2009年から続いているコラムです。ご覧ください。

 

ウエブサイトを作るだけでは伝わらない ~ サーロインの法則

 

「新型コロナの影響によって商売の方法を変えたので、新しいウエブサイトを作った」

「補助金を活用してウエブサイトを作り替えた」という方も多いと思います。

   
 ウエブサイトを作るところまではできたが、

 実際にはなかなかお客様に認知されない、伝わらないという声も聴きます。

 

 実は、伝えるというのには大変な手間がいるのです。

   
 広報分野では「サーロインの法則(3:6:1)」ということが言われています。

 

 ウエブサイト、動画やチラシを作る労力(コスト、時間)を3としたら、

 様々な方策を講じてそれを伝えて広める労力が6必要になり、

 残りの1は効果測定して改善に結び付けるという労力の配分が大切という意味です。

 

 つまり、「伝える」のには「作る」の2倍の労力がかかるのです。

   
 実際のところ、ウエブサイトを作ることに9割もが割かれることが多く、

 伝えて広めるコストや時間はほとんど残されていないということも多いようです。

    
 このことはモノづくりにも当てはまります。良いものを作ることは大事なのですが、

 それだけは周知が進みません。

 伝えることに意識した労力の配分も必要なのです。

 

 

ある店舗の取り組みから学ぶ「伝える」工夫

 多くの会社や店舗では、WEBサイトのための広告費用をあまり掛けることができません。

 そうだとすると、手間をかけていくことが重要です。

  
 ある生花店では、コストを掛けずに次のような「手間を掛ける」を徹底し、

 認知度を高めています。

    
<ネットを活用した取り組み>
・週1回以上、定期的・不定期的にウエブサイトを更新する
・ブログも週1回以上更新する
・ブログやウエブサイトの更新に併せて、Googleマイビジネスへ投稿する
・SNS(Facebook、Twitter、インスタグラム、LINEなど)の更新も合わせる
・経営者やスタッフの個人SNSなどでシェアする
・キャンペーンやイベントを企画・実施して、ウエブサイトなどにアップする
・お客様へメールマガジンを配信する

    
<リアルでの取り組み>
・ウエブサイトに誘導するQRコードを、名刺やウエブサイトに入れて配布する
・店頭看板にウエブサイトへ誘導するQRコードのPOPを貼る
・接客時や、会計の際にウエブサイトやSNSのご案内を手渡す

  
 上記は当たり前のことと思われるかもしれませんが、

 微力でも継続すれば大きな力を発揮します。

 

 できることから取り組んでみていきましょう!