計画に価値は無い(?)が、計画することは役に立つ

2023.09.22

[事業計画・経営計画] 

計画(plan)に価値は無いが、計画すること(planning)は役に立つ

このように述べたのは、

アメリカのアイゼンハワー元大統領(第34代、1953~1961年)です。

 

彼は、第2次世界大戦中、連合国側の最高司令官として

ノルマンディー上陸作戦の計画責任者でもありました。

 

上陸計画は、数か月の時間を駆けて練りあげれられました。

 

計画では、

目標を定めて、

行動を設計し、

リスクを見つけていきました。

 

その計画を、チーム全員(兵士たち)に理解させることで

計画を成功へと導きました。

 

アイゼンハワーの計画は成功しました。

計画は決して無駄ではありませんでした。

 

しかし、計画がたとえ失敗に終わったとしても、

そのプロセスはムダにはならない、

ということを彼は言いたかったのです。

 

 

計画づくりはムダにならない

 

起業支援や、経営計画支援の際に

経営者や起業者、計画に関わる幹部、チームの皆さんから

計画策定というプロセスを評価していただくことが多いです。

 

私のコンサルティングへの評価というよりも

自らが計画そのものに向かって考えをまとめ、

目標を定めて、行動すべきことを決めたこと、

まさに「計画する~Plannning」というプロセスへの評価が高いのです。

 

出来上がった計画は、

実行段階で外部環境の変化によって

修正が加わったり、ゴール設定を変えなければならないことも出てきます。

 

時には、計画そのものを取りやめる、ということもあります。

 

それでも、計画するプロセスを通じて

目標が明確になり

課題がわかり

課題をクリアするステップがわかり

皆で情報共有ができた、

など、メリットが大きかったとおっしゃいます。

 

計画はその通りにはならないのだから、立てるのはムダ

と一蹴される方がいます。

起業を準備されている方でさえ、そのような考えを持っている方がいます。

 

実際、計画は決してそのとおりにはなりません。

でも、予測できる未来に対応できるのも、

計画であり、

それは計画することから生まれるのです。