「意外性」という創造性

2025.07.14

[コンサルの視点から] 

先日、タモリさんと山中伸弥京大教授が出演していた番組で

「AIと賢さ」についての話題がありました。

 

極論をいうと、AIは次に来る単語を

「予測しているだけ」

ということが、衝撃でした。

 

私たち人間は、

日々、言葉を操って生きています。

言葉を発するとき、私たちの脳は無意識に

「この言葉の次には、何が続くか」

を想像しているのだそうです。

 

これは、私たちが会話を成り立たせるための

基本的な能力であり、

同時に思考そのものでもあります。

 

そして実は、AIも同じように動いています。

次に来るべき単語を確率的に予測して提示する。

つまり、AIもまた「次の言葉」を想像しながら

文章を紡いでいるのです。

 

そんな話を聞いたとき、ふと思い浮かんだのが、

大好きな大河ドラマ「べらぼう」でした。

さまざまな登場人物のドラマが

複雑に絡み合いながら展開していく。

その脚本の巧みさには、毎回感心させられます。

 

物語において私たちがハッと思う瞬間は、

たいてい「その言葉が来ると思ったら、

全く違う言葉が来た」ときです。

 

つまり、予測を裏切る“意外性”がそこにある。

だからこそ、物語は生き生きとし、

心を動かされるのです。

 

この「意外性」は、人間ならではの 

創造性の表れだと思います。

 

予測通りではないもの、

新しいつながり、

他者との違いを生み出す力。

 

これは、物語に限らず、

経営においても同じではないでしょうか。

 

新事業の構想、商品開発、マーケティング戦略

——どれも、過去の延長線ではない

“違い”を生み出す力が問われます。

 

つまり、人間の創造性が最も発揮されるのは、「予測通り」ではなく、

「予測を超える」瞬間なのです。

 

AIと共存していくこれからの時代。

人間に求められる力は、まさにこの

「意外性」という「創造性」なのかもしれません。