ドアノブ・コメント

2017.01.07

[コンサルの視点から] 

 

経営者様、起業家様から経営相談を承っておりますと
最初のお申込み時に伺っていたテーマではなく
「本当の問題は実はここだった」というようなことがあります。

 

お客様が何気におっしゃられたひとことから、
あるいは、相談中の小さなブレイクでの
雑談の中からも、それがわかることがあります。

 

以前にある雑誌で、小児科医の方が
患者か診療が終わって帰ろうとすると
「先生、実は・・・」
と、本当は一番気になっていることを切り出すことを
「ドアノブ・コメント」という、と書かれていました。

 

実はれっきとした医学用語で、その言葉が出てくるというのは、
医師と患者の間に信頼関係が出来てきた証(あかし)なのだとか。

 

良い意味で打ち解けて、信頼関係が構築できていくことは大切ですが
最後になって、というのはいささか遅すぎます。
相談の途中で本来の課題に到達できないと、と思いますが(笑)
この「ドアノブ・コメント」の意味は、

相談の受け手としてとてもよく理解できます。

 

お客様のお話の中から、問題点を見つけ出すほかにも
こちらから「何か他にありませんか」とご質問を付け加えたりすることもあります。

また、話しやすい雰囲気づくりも大切にしています。

 

経営では、課題を明確にすることが解決の第一歩。

真の課題を見つけて、お客様の問題解決にお役に立てるよう
今年も、「ドアノブ・コメント」を上手に引き出していたいと思います。