2017.10.02
[中小企業施策・補助金活用]
早わかり補助金10の質問 連載始めます。
当オフィスは、企業様から「補助金を活用したい!」というお問い合わせを多数いただいています。
「自社で使える補助金はないだろうか?」
「●●補助金に申請したいが該当するだろうか?」
「申請書作成を手伝ってほしい」
といった様々なご相談です。
最近は中小企業支援策の一環として、製造業のみならず、流通業やサービス業など幅広い業種でもトライできる補助金の種類が増えてきました。
せっかくの機会に利用しない手はありません。
会社の次への飛躍のために補助金を適切に活用していけるよう、皆様からの質問を10項目にまとめてお答えする、「早わかり補助金10の質問」を開始します。
ご一読いただき、わかりにくい補助金に少しでも慣れていただき、使える補助金は使い倒していただけたらと思います。
質問 補助金はどんなメリットがありますか?
補助金にはどのようなメリットがありますか?
大変難しいように思うので、本当にメリットがあるのかどうか教えてください。
回答 経営の進捗スピードを大きくアップできる、3つのメリットがあります
最初の1つは、資金調達のメリットです。
通常の事業資金の調達は融資が一般的です。
まれに社債や私募債、出資などがあるものの、融資がほとんどです。
しかし、融資は返済しなければなりません。
一方、補助金は「返さなくてもよい資金」です。(※)
後の質問で詳細を説明しますが
新しい事業、商品開発、新展開を検討している企業にとっては
多少ハードルは高いものの、当初の資金調達に大きなメリットとして寄与します。
例えば、仮に500万円の助成金を受けられたとしましょう。
それは、500万円の経費が掛からずに同じ分の事業ができたということになりますから
ざっくりいうと、500万円の営業利益が発生したのと同じです。
では、貴社で500万円の営業利益を出すには、どれだけの売上が必要でしょうか?
そのメリットの大きさは計り知れませんね。
2つ目は、経営の革新や改善を図ることができます。
それぞれの補助金には、必ず条件があります。
新規事業へのトライ、小規模事業者が新しい販促へ挑戦
創業支援、スムーズな事業承継への後押しなど、支援目的は違います。
共通していることは、必ず「新しいことへの挑戦」です。
それを後押ししてくれるのが、補助金制度です。
ですから、補助金はいわば、企業の未来への扉を開く一つの鍵であり
それによって、経営の革新や改善へと向かうことが可能です。
3つ目は、企業評価への寄与です。
3つ目のメリットは、企業評価への寄与です。
取り組んでいる事業が、ある意味、補助金を出している公的機関から認められたということです。
金融機関からの信用アップにも繋がった例もありました。
また創業関連の補助金では、補助金を出している機関のWEBサイトなどに企業名や事業名が掲載されるため、企業・事業への信頼度が高まって良かった、という企業もありました。
いかがでしたか?
補助金のメリットは、資金調達だけではありません。
中長期的には経営革新や改善への寄与、企業評価への寄与の比重が高くなります。
新しいことへの挑戦を手助けする補助金、活用してみてください。