お客も企業も両得なタブレットの使い方で生産性向上を図る

2019.01.07

[コンサルの視点から] 

「生産性向上」というと大上段に構えた言い方のようですが、 
簡単に言えば、

  
①提供効率を上げること
②お客様に提供するサービスや商品の価値も高めていくこと

  
この2つを両立させていくことです。

 

つまりは、お客様にも喜んでいただきながら、

企業やお店も楽して製造・販売・提供することです。

 

今回は最近見たタブレットを使って、企業も顧客も双方が得をしている工夫を2つ紹介します。

 

 

その一つは飲食店の事例。
横浜市内の人気イタリアンレストランです。

 
30席ほどの店舗はグランドメニューが無く、1枚の大きい黒板に、その日のメニューがぎっしり書かれています。

   
一般的にはスタッフの方がテーブルまで黒板を持ってきてくださって、接客しながらオーダーするということが普通ですよね。

  
ところが、当日は満席でメニューボードは他のテーブルへ。
そんな時、私達のテーブルにスタッフが持ってきたのがタブレットでした。

しかし、これが意外にも便利でした!

   
気になる部分を拡大できるからです。

 

黒板メニューよりも良く見えるし、じっくり選べます。

  
おかげで美味しく楽しい食事となりました。

  
スタッフの方も、1テーブルの接客に時間を取られることがないので、他の仕事ができ、生産性が上がっているはずです。

   
顧客のオーダーもしっかり取ることができるから、機会ロスも減っているのではないかと推察しました。

 

 

もう1つは、通っている美容サロンの事例です。

半年ほど前から、椅子の前に置かれる月刊誌や週刊誌が、タブレットタイプのマガジンになりました。

 

ドコモ提供 の法人向けdマガジンサービスのようです。

私が通っている美容サロンは、セット面4面しかないので、紙の雑誌は1種類につき1冊しか用意されていません。

 

読みたい雑誌があっても、先客が読んでいると読めないこともありました。

 

しかし、タブレットのコンテンツであれば、セット面毎にタブレットが置かれているので、同じ冊子を4人が同時に読むことも可能です。

 

サロンの方に話を伺うと、冊子購入コストより、冊子の維持・保管・廃棄の手間が無くなったことが大きいとのことでした。

 

月刊誌であれば、約1か月はきれいに保たなければなりません。

 

お客に合わせた冊子の選択、持ち運びの手間も無くなります。

 

廃棄や廃棄までに保管しておくスペースが無くなったは、気持ち的に楽になったそうです。

 

 

タブレット購入には初期投資はかかるものの、数千円で購入できるまでになりました。

 

今回の事例は、一つは写真の使い方、もう一つはコンテンツの利用でした。

 

どちらとも、生産性向上の2つ視点、企業側の視点、顧客側の視点の両方からメリットがある方法でした。

 

他にも、工夫次第で様々な使い方がありそうですね。また気が付いたことがあったらご紹介します。