2019.06.30
[コンサルの視点から]




先日、産業廃棄物処理の石坂産業株式会社(埼玉県入間郡三芳町)を見学する機会がありました。
「BE GREEN」というコンセプトを掲げ、環境に配慮した操業(全天蓋の屋内処理)をしています。
さらに武蔵野の里山の再生も手掛け、敷地の9割近くは緑地としており、まるで公園のようになっています。
ダイオキシンによるバッシング騒動をきっかけにして始まった、経営改革の最初は、3S(整理・整頓・清掃)、そして「挨拶」だったそうです。
今の「おもてなしの廃棄物処理場」をいう評判からは、想像もつきません。
凡事徹底で、社員の姿勢を変えていきました。もちろん途中離脱する社員もいたようですが、その痛みを乗り越えていきました。
さらに、業界初という設備投資(室内処理場)と、再資源率を極限まで高めた利益向上を目指しました。
また、新社屋建設、ユニフォームの変更など、廃棄物処理業界のイメージを一新する施策を次々と展開していきました。
まさに挑戦、チャレンジの連続だったようです。
このような実行の結果、若い社員が入社するようになり、皆さんが誇りと、おもてなしの心で、活き活きと働くようになったそうです。
年間の視察見学者数は1万人を超えるようですが、上手にシステム化されて無駄な動きが無く、その余裕を、おもてなし対応へと振り向けています。
「産業廃棄物処理場”なのに”」という意外性は、訪れる人に大きなインパクトを与えています。