2019.12.02
[コンサルの視点から]

先日、ポーター賞を受賞されたこともある、東海バネ工業株式会社様の豊岡神美台工場(兵庫県豊岡市)を訪問する機会がありました。
東海バネ工業様は、高品質バネを、超微量多品種生産している会社です。単品、若しくは多くても10本程度までしか生産せず、大量のものは製造しないので、お断りしているそうです。
その代わり、ばねに関する何でも、相談から出荷後のアフターケアに至る総合的なお役立ちサービスを提供しています。
これを可能にしているのは、人材育成のしくみがしっかりあり、個人の技術や能力を十二分に伸ばしていく制度があるからです。
また、お客様からの受注に対して、丁寧に対応できるシステムができているからです。
さて、訪問時に前社長様や現在の社長様、さらには社員の方との懇談の場で、
「東海らしさ」という言葉が何回か出てきました。
「東海らしさ」とは、
ある社員の方は、どんな難しいオーダーが来ても
粘り強く攻めていく、挑戦する姿勢である
という意味であると話してくださいました。
このように、社員の方たちが、
「東海らしさ」と何気に使われていましたが
もし、「東海」の部分を、自分の会社名にしてみたら、
御社では、それを社員とともに語れるでしょうか?
あるいは、「●●らしさ」を説明できるでしょうか?
「東海らしさ」が成立しているのは、
経営理念、経営方針、行動指針がしっかりあり
共有されているからだと思いました。
「東海らしく」仕事をするということは
東海らしくないことはしない、という判断基準でもあるからです。
「●●らしさ」と自分の会社名を入れてみて
社員と方向性を語れる会社。。。
理想の会社の形がそこにあると思いました。
参考サイト ポーター賞