2021.02.16
[事業計画・経営計画]
先日の地震で思い出した会社

2月13日土曜日の地震は、横浜は震度4でかなり揺れました。
家族が見ていたテレビから地震警報音が響いて間もなく、
3.11を思い出すような、長い大きな横揺れに驚きました。
皆さまのところは大丈夫でしたでしょうか?
福島、宮城では多くの被害が出ているようです。
被災された方へお見舞いを申し上げるとともに
一日も早い復旧をお祈りしております。
さて、この地震のあと真っ先に
福島県郡山市の隂山建設株式会社様のことを思い出しました。
「災害の」、「復興の」、「ボランティアの」という冠が付く会社
隂山建設株式会社は
福島県郡山市にある従業員42名の建設会社です。
昨年秋に企業訪問をさせていただきました。
「技術の隂山」と評価される高い技術力を持ち、
その技術と結果によって、仕事を呼び込む
全員受注体制ともいえる優れた会社です。
そして「献血の隂山」と評されています。
福島県内の献血車8台が一斉に揃い、
1,000人以上集まって行う献血活動を
もう初代のころから、36年も続けています。
さらには、「災害の隂山」「ボランティアの隂山」とも称されています。
福島県内の献血車8台が一斉に揃い、
1,000人以上集まって行う献血活動を
もう初代のころから、36年も続けています。
そして、熊本地震や西日本豪雨、関東・東北豪雨などの災害に際し
自社の持つ経営資源(人、技術、重機など)を活かして
復興にあたってきました。(蔭山建設株式会社サイト→社会貢献活動)
社長みずからが陣頭指揮を執り、
しかも熊本地震の際には、社員が1年以上も現地に滞在して
一過性でなく、地元を考えての復興に協力しています。
ですから、今回の地震被災についても
真っ先に復旧、復興に動いていらっしゃることは容易に想像できます。
経営理念が浸透しているから
これらの復興活動は、自社の売上には全く関係ありません。
また社員たちから見たら
文句を言う人も出そうなのに、そんなことを言う人がいないそうです。
なぜ、ここまでのことができるのでしょうか?
答えの一つとしてですが、
「経営理念が浸透しているから」なのではないでしょうか。
隂山建設の経営理念は次の通りです。
・地域に必要とされる企業を目指し、すべてはお客様のために
・社会環境の変化と共に進化する企業
・社員・協力企業の安心・安全を尊重
私は「社員・協力企業の安心・安全を尊重」ということを中心に
経営理念が浸透しているからだと思います。
自分たちが大切にされていて
仕事の厳しさの中にも、優しさがあふれているからこそ
他の人にも優しくなれるのではないでしょうか?
そして、毎年続けている献血活動や
その他の社会貢献活動を通して
相手を助けることの意義を
肌で感じ取っていらっしゃるのではないでしょうか?
経営理念という根っこの強さを思わざるをえません。