2022.10.10
[強くてやさしい会社]
誰一人取り残さない

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された、
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を示します。
先進国・途上国すべての国を対象に、
経済・社会・環境の3つの側面のバランスがとれた社会を目指す世界共通の目標として、
17のゴールを掲げました。
貧困や飢餓から環境問題、経済成長やジェンダーに至る広範な課題を網羅しており、
豊かさを追求しながら地球環境を守り、そして「誰一人取り残さない」ことを強調しています。
また、2030年までに、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤を達成することを目標としています。
「誰一人取り残さない」ということが、
先進国だけでなく、発展途上国を含めてすべての人のために
ということを強調しているように思います。
さらに17の目標は包括的な内容なので、
遠い問題のように感じることもありますが、
とても身近な問題が数多く取り上げられています。
五方よしの経営
さて、人を大切にする経営とは、
端的にいうと、「五方よしの経営」の経営です。
➀社員とその家族
②社外社員(仕入先や協力先)とその家族
③顧客(現在顧客・未来顧客)
④地域住民(障がい者や社会的弱者を含む)
⑤株主
の5人を大切にする経営、
身近なステークホルダーを大事にする経営です。
誰に対して、どのような経営を心がけていかなければならないのか
経営者としての指標、心構えが示されています。
身近な誰一人をも取り残さない
五方よし経営では、身近な関係者全てに配慮した経営が求められます。
つまり、「身近な誰一人をも取り残さない」という意味になりますよね。
経営する者としての責任範囲があること、
その責任を全うするために、どのように振舞っていくべきなのか、行動すべきなのか
が問われているのが、五方よし経営であり、人を大切にする経営です。
さらに、戦術レベルの話ではなく、その根底にある理念が大切であって
「どうあるべきか」という「在り方」がしっかりしていないと
行動がちぐはぐになってしまうということも
SDGsと大変親和性が高いと感じています。
しかし、最初から体系だった行動は難しいです。
少しずつでも、身近な行動することが大事なのではないかしら。
考えながら、歩みながら、
SDGsも人を大切にする経営も、本質に近づいていくのではないでしょうか。