2016.12.03
[事業計画・経営計画]

鱒ずしレーダーチャート
●「鱒寿し」レーダーチャートを発見
先日、富山市への出張の際、富山名物「鱒ずし」を求めに、富山駅のショッピングセンターに帰りに立ち寄りました。その名店街に、いくつか違うメーカーの鱒ずしを、一つの冷蔵ショーケースに並べているコーナーがありました。
パッケージを見る限り、どれもほぼ同じ大きさのようですし、どれを買ったらよいのかがわからないので、店員さんに
「どれがオススメですか?」
と尋ねてみました。
すると、店員さんはおもむろに、「鱒ずしレーダーチャート」を見せてくれ、酢飯の酸味や押し具合のほか、鱒の塩加減など、各メーカーの違いを説明してくれました。
私は酢がきついのが苦手なので、迷うことなく優しい味付けのものを購入。帰宅して食べたところ、大変美味しく大満足でした。
●レーダーチャートの良さ
「鱒ずし」レーダーチャートは、「鱒のレア度」「酢飯の酸味」「酢飯の押し具合」の3項目を比較しています。
各項目の基準値、数値はわかりませんが、それぞれ6段階に分かれているようで、ユニークなチャートです。しかし、各店舗の違いがわかるような気がしますね。
レーダーチャートは、複数の比較項目を、同じ基準で比較することで視覚化、見える化する図表です。各項目のバランスの程度を見ることも可能ですし、長所や短所を見ることも可能です。
いずれにしても、わかりやすく視覚化していることに意味があります。
●会社の経営評価を視覚化したら
さて、視覚化つながりで、経営評価の視点で最近注目されているツール「ローカルベンチマーク」をご紹介します。

ローカルベンチマーク
このツールは企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)として活用が期待されています。
具体的には、「財務情報」(6つの指標)と「非財務情報」(4つの視点)に関する各データにより、企業の経営状態を把握することで経営状態の変化に早めに気付いていこうというものです。
財務の6つの指標は点数化され、右のようなレーダーチャートで示されます。
そして会社の強い経営資源と、事業環境の機会などを把握して、経営の改善、新たな取り組みなどを具体的に考えていこうというツールです。
このツールは、中小企業施策を活用するための「経営力向上計画」策定にも使います。
経営力向上計画は今年7月に施行された「経営力強化法」に基づいて、中小企業施策の活用のために、中小企業が、支援機関(経営革新等支援機関)と一緒に策定することを薦めています。
会社のレーダーチャートから、経営の健康状態を見える化し、これからの経営を考えてみませんか。