許容できる待ち時間とは

2017.10.17

[コンサルの視点から] 

通販利用時の経験から

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先日、大手ネット通販業者A社に、問い合わせをしたときのこと。

荷物の未着があり、ポータル側へ問い合わせをしてみました。
このポータル側への問い合わせは初めてでした。

問い合わせできるまで、問い合わせ先が見当たらない、ということもなく、問い合わせフォームによって即座に、流れが把握できるようになっていました。

 

①何を問い合わせたいのか
 注文内容、領収書や請求書など8項目ほどに種類分け(カテゴライズ)されています。

 

②問い合わせの方法の選択
 電話、チャット、メールの3方法が選ぶことができ
 問い合わせ返答時間が「1分未満」などと目安まで書かれています。 

 

  

年間1.1兆円を売り上げているのですから、システム化は当然と言ったらそうなのですが、

それに増して驚いたことは、問い合わせ電話の手順です。

 

  

自分の電話番号を入力して、

「すぐ電話が欲しい」「5分後に電話が欲しい」の選択肢から選べます。

  

私は「すぐ電話が欲しい」を選んだところ

間髪を入れずに、携帯に電話がかかってきました。

  

但し、聞こえるのは、なんと呼び出し音。

向こう側からかかっているのに、

あちら側で対応するオペレーターを探しているという状況です。

   

そして、30秒もしないうちに、オペレーターが出てきて

問い合わせが始まりました。

   

最初はビックリしましたが

消費者側の「待たされる」「問題解決までのイライラ」を

少しでも解消しようという仕組みに、感心した次第です。

  

待ち時間の感覚は?

シチズンホールディングス株式会社

ビジネスパーソンの待ち時間に関する感覚調査を

2013年に実施しています。

   

例えば、電話口で待たされる時間は・・・

 

   

――― 6割が30秒でイライラ、だそうです。

 

   

仕事で電話を掛けた際に電話口で待たされるケースがありますが、

どのくらいがガマンの限度か。

 

「30秒」(29.5%)がトップで、

 “30秒まで”に過半数(59.6%)がイライラしているそうです。

電話口で相手を待たせる目安は、30秒以内で、ということです。

 

長いですか?短いですか? 

   

 

こういった感覚を押さえておき、電話対応やその他の行動に

活かしていきたいですね。