店舗は倉庫?製造場所? ~ 上海デジタル革命体験

2019.03.15

[IT活用・デジタル化] 

食品スーパー”フーマ”

オーダーした商品を30分以内に配送

 上海で成長している生鮮食品スーパーが”フーマ”です。

 

 さて、このフーマの大きな特徴は、店舗でも購入できるが、ネット注文に即対応し配達するという、リアルとネットが融合した店舗です。

 

 3キロメートル圏内は、すべて無料で30分以内で配送するため、店内にはそのための工夫がされています。

 ネットで受けた注文は、売場ごとの担当者の端末に送られます。

 担当者は買物バックをもって、商品をピッキングします。ピッキングが終わったら、買物バックは天井を這うように進むレーンにつりさげられて、集荷・配送場所へと送られていきます。

 

 店舗の外では配送のバイク便が行きかっていました。

 

 店舗は売場と同時に、ネットショップの倉庫です。

ネットでオーダー

レジがないカウンター

 もう1店舗はコーヒーショップのラッキンコーヒー。

 客はネットでオーダーし、指定した時間に出来上がったコーヒーを取に行くだけ。

 注文時に決済も終わっているので、受取のQRコードを店頭で示すだけで、商品が受け取れます。

 通勤前にオーダーし、会社の近くの店舗で、並ばずに受け取るような感じです。

 

 上海では配達だけを請け負うサービスもあるため、配達業者にQRコードを渡せば、業者が受け取って会社まで指定の場所へ持ってきてくれます。

 デジタルだからできることです。

 

 しかし、肝心の店舗では、パソコンで注文が来るのを待っているだけ。通常レジがあるカウンターにはPCのみ。

 スタッフは客の顔を見る気配もなく、PCばかり見ているように思われました。

 

 スタッフは店員ではなく、コーヒー製造スタッフであり、まるで製造工場のようです。

 

 国民性や地域性の違いがあるので、一概には言えませんが、デジタル化が進み、オーダーや決済の方法が変わると、店舗の在り方も変わってくるのではないでしょうか。

 

 デジタル革命は、生活スタイルも商売の在り方も大きく変えていきそうです。