2020.11.03
[コンサルの視点から]
ハロウィンのできごと
デジタル時代になって、テレワークやオンライン会議や押印廃止などの話題が賑やかです。
一方で、最近手書きのメッセージを受け取ることがありました。
1つめは、ハロウィン(10月31日)に鳥取からの出張の帰り、空港で預けた手荷物につけられていた手作り、手書きのタグです。
鳥取空港のANAのスタッフの皆さんが手書きして作ったのでしょう。
カボチャのお化けも、色画用紙を切り貼りしたもので、手作り感にあふれています。
搭乗客を少しでも喜ばせたいという気持ちが伝わるタグでした。
ネット通販の同梱メッセージ
2つめは、ネット通販でコスメティックを取り寄せたときに同梱されていたメッセージカードです。
パンジーの押し花が貼られています。
この店舗からは以前から化粧品を購入していましたが、
このようなメッセージカードが添えられていたことは初めてです。
しかも、同じブランドと言っても価格競争でしのぎを削る業界であり、製品です。
少しでも手間のかかるものを排除していくのかと思いきや、このようなカードに驚きました。
この2つは最近1か月以内の出来事です。
思いがけない手書きメッセージに、少し驚きつつも、ちょっと嬉しいのは、相手の気持ちがあるからですよね。
宅配ランチに添えられたメッセージ
3つ目は少し古い事例で恐縮です。
昨年2月に中国・上海に最先端IT・DX(デジタルトランスフォーメーション)視察に出かけた時のことです。
日本でも新型コロナの影響でUber Eatsが流行っていますが、
中国・上海では先んじて、デジタル出前ともいうべき「アーラマ」が普及していました。
飲食店の出前を、配達員がスマホで情報を受け取り、店舗から顧客へ届けるという仕組みは、Uber Eatsと同じです。
せっかくなのでと、コーディネーターの方が気を利かせてくださり、中華料理店から宅配ランチを取りました。
写真のように様々な料理と飲み物が届けられました。
そこに1枚の手書きメッセージが入っていました。
「非常感謝」という言葉が読めます。
「大変ありがとうございます、良い会議になることを祈っています」という内容が書かれているとのことです。
デジタルの申し子のようなアーラマの世界に、手書きメッセージが添えられていることにも驚かされました。
しかし、デジタルだからこそ、逆のアナログが求められ、心が動かされるのではないかと感じました。
直接あったりすることが出来ない今だから、心を伝えるものとして手書きは貴重なのかもしれません。