2021.03.29
[事業計画・経営計画]
経営理念と業績には関係があった
小さな企業でも経営理念がある会社は業績が良いのでしょうか?
「小さな会社に経営理念なんて必要ないよ」と思っていませんか?
ちょっと待ってください!
実は、規模の大小にかかわらず、経営理念を公開している会社は
未公開の会社に比べ、採算平均が上であることが分かっています。
※未公開:経営理念が存在しているのに公開していない
そもそも経営理念が無いの両方が含まれます)
出典:日本の中小企業における経営理念と経営計画の実態と
業績に関する実証分析/小椋俊秀氏/商学討究第65巻第1号
なぜそんなことでも、違いが起こるのか
考えていきたいと思います。
小さい会社こそ必要なマネジメント力
経営学者、ピータードラッカーは
「小規模企業こそ高度なマネジメントが必要だ!」と言っています。
① 次から次へと問題に追われる小企業こそ、
「われわれの事業は何か,またどうあるべきか」という問いに答える戦略が必要である。
②小企業は、
自社の基幹的な活動にはどんなものがあり,
それぞれの基幹的な活動の目標がなんであり,
その仕事に誰が責任を負っているかということを
トップが確実に心得ていることが肝要である。
③小企業は
自社がどれほど脆弱なのかを知らなければならず,
今後どうなるかという数字が必要であり,
そのためには独自の管理・情報方式が必要である。
①~③が示しているはマネジメント力を持ちなさいということです。
すなわち
経営理念と経営計画です。
経営理念 → 私たちの事業は何か、どうあるべきか
経営計画 → 目標を設定し、それに至る管理すべき方法や数字を示したもの
小さな企業でも、経営理念があり、またそれを公開することは、
取引先や顧客に対して、自社のあるべき姿を表現し、
ぶれのない経営姿勢を示すことになります。
また、経営管理に対する覚悟を持っていることを
経営者自身が、社員や周囲に示していると言えるのではないでしょうか。
経営理念は、経営の軸足です。
業績にも影響するのであれば、早く作成しておいたほうが良いですね。