2022.10.17
[強くてやさしい会社]
社会貢献・地域貢献は経営の車輪の一つ
人を大切にする経営をしている会社の多くに見られるのが
地域貢献や社会貢献への意識の高さです。
それは経営成績が良いからできているからでは、と思われることでしょう。
それは全く違います。
地域貢献も社会貢献も、車の両輪のように、
自然に一緒に回っているような気がしてなりません。
創業の地を忘れない
その一つの例として、洋菓子のツマガリ様があります。
本店は兵庫県西宮市の甲陽園駅前の商店街にあり、
17坪という、数名のお客様が入ると一杯になってしまう店舗です。
それ以外の店舗は、大阪と神戸の百貨店2店舗のテナントのみです。
しかし、全国からもお客様が殺到する人気店で
従業員数250人もの企業です。
それほどまでに大きいのに、本店は移転することなく創業時のままです。
普通の会社でしたら、別の場所に工場建設するのが一般的です。
しかし、ツマガリ様では商店街の空き店舗10数店舗を借りたり、買ったりして、
菓子製造やパッケージのデザイン工房、倉庫やバックオフィスなどに使っています。
一か所に集約するほうが効率的なことは分かっています。
でも、創業した場所である、甲陽園の商店街の街並み維持が大切と考えて、
大家さんなどから頼まれれば入店しているのです。
地域を大切にし、「おかげ」を忘れない経営の手本ともいうべき事例です。
そんな姿勢が商品やお客様への姿勢に表れているのではないでしょうか。
いつも温かな接客に、また行きたくなる、
美味しいお菓子に、また食べたくなる、というお店なのです。
(写真撮影 2019年10月)