「揚力」として外部環境を活かす

2023.01.24

[強くてやさしい会社] 

向い風のときに凧は高く揚がる

 

今季のNHKの朝ドラ「舞いあがれ」は、飛行機に関わっていく女性のドラマです。

 

飛行機のパイロットとして学び、

また最近では家業のねじ工場を手伝いながら

航空機部品を作ろうと挑戦する内容です。

中小企業の製造業の話としても面白く観ています。

 

ドラマの中で、長崎・五島列島の凧が登場しました。

凧は向い風で高く揚がります。

 

自分が進む方向と同じ方向の風を、「順風」「追い風」と言い

その逆が、「逆風」「向い風」と言いますよね。

 

凧も、そして飛行機も、「向い風」の時に高く揚がります。

揚力(ようりょく)という力が働くからです。

 

逆に追い風の時は、揚力が働きにくく

凧などは落ちてしまいます。

 

地上で走るだけなら、追い風(順風)のほうが楽なのに

高さのポジションを変えようとすると、

向い風のほうが良いというのは面白いですよね。

 

よく「ピンチはチャンス」と言われますが

向い風の力のことが昔から知られているからなのかもしれません。

 

外部環境は事業の揚力

 

さて、事業計画は、外部環境を抜きに作成することができません。

 

外部環境とは、

 社会環境

 市場や商圏

 顧客ニーズなど

自社を取り巻く外部の環境を指します。

 

刻々と変化していることは見えたとしても

自社ではコントロールできないことばかりです。

 

しかし、作成の際に、事業計画の揚力になるのが

外部環境なのです。

 

自社の強みという、まさにまっすぐ走ろうとする推進力に

外部環境という揚力が加わった時

飛行機も凧も高く揚がります。

 

外部環境も良いことばかりでもありません。

自社にとってマイナスとなることも多くあります。

 

しかし、どのくらいの風が吹いているのか

どんな方向から風が吹いているのか

風向きはいつ頃変わりそうか。。。

 

そのように風を考えるからこそ、

風を活かし、

揚力を活かすことができるのではないでしょうか。

 

あなたは、自社に対して吹く風を活かしていますか?