弱みを逆手に取る

2023.02.24

[強くてやさしい会社] 

弱みは新しい発想の原動力

 

先日、ある起業予定の方の相談を受けました。

   
始めたい事業があり、店舗を準備しているのですが
開業資金に限りがあります。

 

詳細は書けませんが、その業種の店舗では必ず置いてある、
”あるべき機器の無い”店舗だったらどうだろう、
という発想に至りました。

   
ニッチなお客様には、それも”刺さる”ことがわかりました。
さらに、そのお客様を呼び込む対策もありました。

 

そこで、資金が無いという弱みが原動力となって、
全く新しい発想のお店にするプランができたのです。

 

 

弱みはどの企業にもある

 

考えてみれば、弱みが無い企業なんてありません。

 

資金、人材、経験、技術、機械、立地など。。。。
挙げだしたらキリがありません。

 

とはいえ、弱みは弱みとして現状認識しておくことは
自社の足腰を今後鍛えていくためにも必要なことです。

 

ただ、弱みを改善していくことには時間がかかります。

    
ですから、短期的な改善方法には
どちらかというと、SWOT分析でいう
「強み」と「機会」を活かすことが多くなります。

 

でも、弱みを一つの「制限事項」と捉えてみたらどうでしょう。

   
改善するのではなく、

それを逆手にとる、

乗り越えるといった発想です。

  
前述の起業家も、制限事項を乗り越えていこうとしています。

   

 

制限事項を乗り越えよう

 

最近、レトロな遊園地として話題の西武園ゆうえんちも
改装予算はかなり少なかったそうです。

   
レジャーランドでは新しいアトラクションを周期的に投入することが一般的です。
そのなかで、古いアトラクションが多いことが弱みでした。

 

一般的なレジャーランドの基準では成立しないと思われるなかで
レトロというキーワードで、弱み、古さという制限事項を乗り越えました。

 

あなたの会社では、弱みをきちんと把握していますか?

   
弱みには、ややもすると目を背けてしまいます。
しかし、会社を変えていくヒントが隠れているかもしれません。