2017.11.03
[中小企業施策・補助金活用]
質問 応募前に注意しておくことは何ですか?
適当な補助金制度があれば応募したいと考えています。
何か注意しておくことはありますか?
回答 自社の事業を優先して考えましょう。
補助金は企業、事業の活性化や発展のために使えるお金です。
とはいうものの、税金・公金から支出されているため、厳格な運用が求められます。
それを念頭に、次のポイントに留意してください。
1)補助金の条件などを良く調べます
補助金には必ず「公募要領」など、補助金の目的、対象事業者、対象となる経費や補助期間、審査項目などの詳細な条件がまとめられた書類があります。
その条件を満たしたものでないと意味がありません。
応募しても審査の対象外とされていまいます。
ここで最も注意したいのは、自社の事業を優先させるということです。
補助金制度でちょうど適切なものが使えそう、というのでしたら問題はないのです。
しかし、資金調達としてよい制度だが、条件が少し合わない、というようなケースのときにどうするか。
補助対象経費の構成比などが要件の場合、自社で検討していた構成とは違うというようなケースも出てきます。
最近では賃金要件(賃金アップ条件)などを前提で進めている場合もあります。そういった場合に、補助対象となるやり方に合わせていく方法もあるのでしょうが、自社のやり方をゆがめずに進めていただきたいです。
補助金はあくまでも自社の事業の健全な発展のために使うべきものです。
その点を優先して検討してください。
2)資金の目途を立ててください
補助金には補助率があり、必ず自己負担分があります。
例えば補助率が1/3であれば、900万円の事業費に対して補助金は300万円、自己負担分600万円になります。
もう一つは、補助金は後払いです。
事業完了後に精査されて支払われるため、その間の資金調達の目途を立ててください。自己資金で賄えるのか、あるいは融資なのか。融資の場合には、金融機関名まで記入するようになっています。
そのため、申請にあたっては金融機関とも相談して進めることをお勧めします。
3)時間と手間がかかります
応募申請に際しての書類作成、採択後からの事業実施、完了報告などの一連の手続きは慣れていないとわかりにくく、大変です。
事業実施に付随した書類の作成には、かなりの手間がかかりますので、その点に留意して応募してください。
以上の3点に留意して、応募を検討してください。
《早わかり補助金10の質問》