2017.11.17
[中小企業施策・補助金活用]
質問 補助金に採択されるためのポイントを教えてください。
採択されるためのポイントはありますか?
採択される率をなるべく上げていく方法があれば教えてください。
回答 審査のポイントを外さないことです。
大変難しい質問ですね(笑)
経済産業省や中小企業庁の事業の補助金は採択率が20~30%、あるいはそれ以下であることも
ありますから、どんなにきちんと書いていても不採択はあり得ます。
ただ、そのなかでも採択されるためには外せないことがありますので、それを説明します。
1.公募要領を良く読む
補助金には公募要領があります。それを熟読してください。
例えば、「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」(通称:ものづくり補助金)では、
公募要領のなかに「申請書記入の留意点」「審査項目」などが書かれています。
申請書記入の留意点は最低限守って記載すべきことですから、それを読んで外さないようにしてください。
審査項目はよりプラスの方向性に持っていくためのポイント、といってよいでしょう。
例えば「事業化に向けて、市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。」という審査項目があります。
これ以上詳しいポイントは書かれていませんが、補助事業の目的は、企業の付加価値向上、国や自治体にとっては税収アップですから、事業実施後の経営の変化が見えるようにしなければなりません。
それに対して具体性を持って書かれているかチェックしてください。
2.時流のエッセンスがある
時流のエッセンスとは、国や自治体が目指している方向性です。
今は、賃金アップ、IoT、生産性向上などは一つのキーワードになっています。
このような時流のエッセンスは、それ自身が補助金の一つの条件に指定されることもあります。
条件でなくても、キーワードが実現する、あるいはキーワードを入れた事業を検討することも
採択への近道でしょう。
3.実行力がある
検討している事業をどのように実施、発展させていくかという実行力は
大きなポイントになります。
経営資源の補完のために、補助金が投入されるのですが
すべての経営資源は補完できません。
経営資源のどの部分が足りないのか。
しかし、自社の優れた部分はどこにあり、どのように発展させるのか。
土台があって、はじめて補助金は活きてきます。
自社の実行力、つまり実行力を含めた推進力を示していくことも
採択のポイントです。
細心の注意を払っても、補助金には採択・不採択という分かれ道があります。
ですが、細心の注意のなかに、上記ことを活かしていってください。
《早わかり補助金10の質問》